活動報告

2017.06.08

保育所・幼稚園職員 初任者人権研修会 を開催しました

【テーマ】『子育てや人間関係に悩む人への支援を進めるために~同和問題に取り組むなかで見えてきたこと』   人権啓発指導員  野田 忠司

 

【講演の要旨】

(1)人権問題を理解する ~平成26年発行「高槻市人権意識調査より」

  *「結婚する際に、相手の身元調査を行うことについて

  *差別の原因は、差別された人の側にもある?

  *平成28年12月に「部落差別の解消の推進に関する法律」成立

(2)人権教育にかかわってきて学んだこと

  *人は、言われるだけでは、理解できない、頑張れない

  *子どもの人権意識が育つ時は?

  *私の人権の原点 「自分の生活と思いを語る」ことの意味と意義

  *在日外国人生徒などとの出会いより

  *私の子育てより

(3)子育てに悩む人が増えている理由

  *2016年1月31日放映のNHKスペシャル「女性が母になるとき、脳に驚くべき変化~最新科学で徹

   底解明「母の謎に迫る」

  *共同で子育てをするシステムをつくったのは、人間だけ

  *最もママを困らせるイヤイヤ期とは?

  *母親が子育て失格と感じるもう一つの原因 ~大きく揺れ動く育児中の母親の感情

  *子どもや子育てへの支援が弱くなりつつある地域社会

(4)不安定な愛着スタイルの子どもや大人に対する支援について

  *不安定な愛着スタイルとは?

  *愛着障がいを克服すれば、魅力的な人になれる!

  *愛着障がいをどのように克服するのか?

(5)深刻化している「子どもの貧困」

  *絶対的貧困と相対的貧困の違い

  *「子どもの貧困」に対する理解がなぜ進まない?

  *「子どもの貧困」の状況と、子ども食堂、学習支援より

(6)地域社会の変化

  *地域の連帯や教育力の低下

  *子どもが育ちにくくなってきている原因 ~価値観の多様化?

  「よりどころとなる価値観がなくなっているんだ!」

  *包容力も許容力もない社会になりつつある

(7)最近の若者の意識の変化について

  *平成26年度版『子ども・若者白書』(内閣府)より

(8)子どもや保護者への支援を進めるために有効なこと

  *子どもの自尊感情・自己肯定感を育てる

  *自尊感情を高めるため「怒る」のでなく、「叱る」ようにしよう

  *人間関係をうまくつくれる「私メッセージ」を使う

  *相手の気持ちを上手に引き出す話し方

  *支援が必要な子どもや保護者の思いを大切にしようとする気持ちと姿勢

 

【感想より】

* 貴重なお話、ありがとうございました。同和問題について初めて様々なことを聞かせていただいて、とても勉強になりました。愛着関係について、本当に、そうだなと感じました。不安に思っている子どもには、しっかりと保育者がかかわっていかなければいけないな、と思いました。

* 野田先生の体験を通してのお話だった為、とても実のあるお話を聞かせていただいたと感じました。「問題を、子どもや親だけのせいにしない」「背景にあるものを見る」という視点は、身につまされる思いがしました。日ごろの保育を行う上で、常に心に留めておきたい言葉だと思いました。ありがとうございました。

* たくさんのお話をしてくださり、とても勉強になりました。改めて、自尊感情を育てるための方法やテクニックをふり返ることができ、明日の保育からすぐに生かしていきたいと思いました。また、愛着関係を築くことができず、成長した大人が、今後たくさん増えていき、子育てに悩む母親も、ますます増えていくのだろうと感じました。保育者として、保育所の子どもにできることは何か、もう一度考え、日々、取り組んでいきたい。

* とても勉強になりました。悩んでいる人の背景には、その本人だけの問題だけではなく、やはり、環境の要因がとても大きいと思いました。私も保育所で働くなかで、保護者の悩みをしっかりと聞いて、少しでも不安を取り除き、信頼関係を築いていかなければ、と思いました。

* 色々な子どもや保護者がいるなかで、「心や態度が不安定になる背景や原因」があることを考え、私たちが安心して、頼れる存在であれるよう、明日からの保育を頑張っていきたいと思います。