活動報告

2017.12.12

『障がいのある人との出会いから広がる人間関係づくり~多様な人との出会いが豊かさに

11月14日(火) 磐手公民館ふれあいアップ講座

【概要】

(1)障害のある生徒を受け入れると、地域が変わっていく

*重い障がいのある生徒を3年間担任して感じたこと

*地元の学校に障害のある子どもが通学することの意義

*市立養護学校の生徒と交流することにより、地域の人たちの意識が変わっていく

*就学猶予となっていた子どもが入学してきた

*障害のある子どもと接することにより、子どもたちの意識が変わっていく

*共に活動することにより、感性と意識が磨かれていく子どもたち

(2)発達障害とは

*広汎性発達障害(ASD自閉症クトラム症/自閉症スペクトラム障害)の特徴

*注意欠如・多動性障害(ADHD)の特徴

*学習障害(LD)の特徴

*就学指導委員会に参加して感じたこと

(3)私が出会った発達障がいの子どもたちから学んだこと

*特性のある子どもたち

*理解され、安心できる居場所があれば、伸びる子どもたち

(4)自分の子育てより

*口蓋裂・兎唇で生まれた次男を育てて学んだこと

*長女の学習につき合うなかで見えてきたもの

(5)相模原事件で何が問われているのか?

*事件の概要から見えてきたこと

*なぜ、被害者の実名が明かされなかったのか?

*なぜ、150人もの多くの障がい者が人里離れた施設に収容されていたのか

*障がい者が人として当たり前のように街角で暮らせないことこそ問題である

*障がい者を隔離することこそ、障がい者を理解できなくさせていく

*地域社会で障がい者を理解し、暖かく受け入れることが問われている

(6)アリの世界から社会のあり方を考える ~多様性こそ重要

*司令塔も上司もいないアリは、どのようにして対応しているのか

*多様な者がいる効果(反応閾値)

*「間違えるアリ(おばかさん)」がいる効果

*「働かないアリ」に存在意義はあるのか?

*規格品ばかりの組織は弱い

*ハチやアリにも過労死がある

*みんなが疲れると社会は続かない

*若いうちは安全な仕事をして、余命が少なくなったら危険な仕事につく!?

*兵隊アリの役割とは、一目散に逃げること

*本当に働かない裏切りアリ

(7)多様な人が共に暮らせる地域社会をつくろう!

*地域のソーシャルキャピタルを高める

*弱い立場に立たされている人への支援を高めることが人権の課題

【感想より】

* とても素晴らしい講演で、今日聞けて良かったです。先生の教員での様々な体験、そしてご家族のお話しのなかで、私自身も障がいのある方と出会ってきましたが、どれだけの関係を結べてこれたか? 「私は差別なんかしまい」と思っていますが、何のつながりも持てていない自分、これからどうすれば良いのか、少し考えるきっかけになりました。

* 先生の体験、取り組み、探究心、生き方に感動しました。講義内容はよく理解できたが、自分が同じように実行するのは、到底、難しい高度の生き方だと感銘しました。また、講師のそばでちょっとでも過ごせた子どもや親は、恵まれたなあ、と思います。今日参加して、本当に良かったです。

* 先生の実体験に基づいた具体例は、実に説得力に富んだものでした。それ以上に、アリやハチの社会構造(ころにー)の説明に、「自分と異質な者を排除しない」という状況が、その集団を維持できる本源的な命題として存在していることを学ぶことができました。現代の日本人にとって、銘すべき課題と感じました。ありがとうございました。

* 子どもさん達の意識の変化についてのお話が、わかりやすかったです。(子どもと大人の意識の変化について)「子どもの、大人の、心の拠りどころが無くなってきている」難しテーマに、考えるきっかけをもらいました。ありがとうございました。特に、講演者の3人の子どもさんたちのお話しは、『光』のようなお話しでした!! ありがとうございました。

* 経験豊富な先生のお話は、今まで知ることや、接することがないことだったので、考え方の視野が広がりました。私も、発達の遅い子どもがいますが、年齢の近い子どもたちのなかで、刺激をもらいながら、成長してもらいたいと思いました。ありがとうございました。

* 私も、子どもも、磐手小学校、第八中学校の卒業生ですが、障がいを持った子どもに対して、一つの個性として、特別とは考えず、自然にかかわってきました。社会に出て、人権問題として、そのようなことがテーマになることを知り、この高槻は良い街だと思います。

* 子どもが兄弟共に自閉症で、第八中学校時代をなつかしく思いだしました。後半のアリやハチのお話し、イランで感じられたこと、とてもおもしろかったです。

* 体験談が多く、とても考えさせられました。私自身も、身体障がいの人や弱者に対して、積極的にお役に立てるように努めていきたいと思います。お話を聞く機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。

* アリの社会と人間の社会との比較を例にしてのお話は、大変わかりやすく、考えさせられました。誰もが住みやすい社会であるよう、自分が今できることを、考えていきたいです。ありがとうございました。

* 「人権」とは、与えられたり、天賦のものではなく、闘いとるものであると、私は認識しております。今日の先生のお話は、とってもおもしろかったです。特に、先生の社会、世界に対する視野の広さには感心させられました。また、お子さんの子育てのお話しに対して。本当にありがとうございました。

* 放課後子ども教室の運営に関わっていますが、今の子どもたちが抱えている諸問題を、垣間見ることが多々あり、対応の仕方のヒントになりました。

* 具体的な例をお話ししてくださったので、わかりやすく、身近に感じられました。アリやハチの話がおもしろかったです。ありがとうございました。

* 大変わかりやすく、実例を盛り込んで話をされて、楽しく過ごせました。やはり、実際にふれあって得た経験が良いと思います。

* 講師が地元の教員でいらしたこと、また、話題が地域に密着したことなので、一般的な話と違い、身近なこととして、よく聞くことができました。

* 子育てを失敗(?)してしまった私(母親)には、取り返しのつかないことばかりです。若いお母さま方に、たくさんお聞かせ下さい。とても良いお話しでした。

* 弱い立場にいる人への気遣い、配慮の点で、改めて啓発されました。ボランティア活動を行っていますので、実践したいと思います。